大会記
台風18号の影響で、雨雲で覆われたコマツオープン2015。
初日、5アンダーの67をマークして首位発進したのは、渡辺司プロ(58)と高松厚プロ(55)。トップと1打差の4アンダー3位に福澤義光プロ(51)。3アンダーの4位タイグループは、田村尚之プロ(51)、池内信治プロ(56)、中島武志プロ(50)の3人がつけました。賞金ランキングトップの崎山武志プロ(52)は2アンダーの7位タイでした。
大会2日目、首位タイからでた渡辺プロが連日の67をマーク、2日共にノーボギーと言う抜群の安定度でトータル10アンダーの134をマークし単独首位を奪取。 その渡辺プロに1打差の2位として迫ってきたのが、この日のベストスコア65をたたき出し、トータル9アンダー135とした崎山プロでした。
そして今年も大混戦で迎えた大会最終日。 前週も優勝し今季7戦3勝と絶好調の崎山プロに対し、渡辺プロは『勝利を独り占めするなよ』といった調子で「あっ、極○人が来た!」と冗談を言う場面もあり周囲の笑いを誘っていました。 その両者は1番パー5で崎山プロがバーディーを奪い、いきなりスクエアスタートとなります。さらに3番・4番と連続バーディーで2打差とした崎山プロですが、 6番パー4でティーショットを左に曲げ痛恨のOB。その間、渡辺プロは淡々とパープレーを続け、再び両者が10アンダーで並ぶというスリリングな展開となります。
崎山プロが1打リードで入ったバックナインは12番まで共にパーを続けます。13番パー4は最終日ワンオンチャレンジのイベントホール。 リードしている崎山プロは無難に攻めたいところですが、ギャラリーはお構いなしにチャレンジを期待します。しぶしぶ(笑)では無いでしょうが、声援に応えて果敢に挑戦し見事に成功。
このホールをバーディーとします。このようにプロがギャラリーの声に耳を傾けてくれるのもシニアならではの楽しみであります。
渡辺プロも負けてはいられません。続く14番パー5で第3打をピン奥30センチに着けて楽々バーディー。デッドヒートは続きます。 1打差で迎えた最終18ホール、両者共にティーショットはフェアウェイをキープ。2打目をグリーン右手前のラフに運んだ崎山プロに対して、渡辺プロは左手前のバンカーに。 その渡辺プロは距離のあるバンカーショットをピン右奥に乗せたものの、これを打ちきれずにパーとし、トータル11アンダーの単独2位でフィニッシュ。 一方、崎山プロの第3打のアプローチは、真っ直ぐホールに向かいピンを直撃。 あわやチップインイーグルから確実にバーディーを奪取し、通算13アンダー203でコマツオープン初優勝を決めました。
これで今期8戦4勝とし、賞金ランキングトップを堅持しました。
コマツオープンが復帰戦となった青木功プロ(73)は、持前のトークとカリスマ性で多くのギャラリーを引き連れ笑顔でコースを回って下さいました。