大会記
10周年を迎えた「コマツオープン2016」。心配された台風13号は温帯低気圧になったものの、その影響による雷雲の接近を受けて競技プレーは中断。再開できたのは3時間7分後と言う波乱の幕開けとなりました。
初日トップに立ったのは、シニアルーキーながらすでに1勝を挙げているプラヤド・マークセンプロ(50)。強い風と雨に翻弄されるコンディションの中、7バーディー・ノーボギーの65をマークし7アンダーでトップに立ちました。
1打差の6アンダー2位には、6バーディー・ノーボギーの66を出したマークセンプロと同組の髙見和宏プロ(56)。首位と3打差4アンダーの3位タイには、米山剛プロ(51)、清水洋一プロ(53)、金鐘徳プロ(55)、フランキー・ミノザプロ(56)の4人がつけました。昨年の今大会覇者である崎山武志プロ(53)は、中島常幸プロ(59)らと並んで2アンダー70の11位タイで初日のプレーを終えました。
大会2日目も雨が降ったり止んだりの不安定な天候の中、マークセンプロがノーボギー5バーディーを重ね、トータル12アンダーで単独首位を守りました。この日10アンダーまでスコアを伸ばして単独2位に躍り出たのは、羽川豊プロ(58)。なんと16番168ヤードのパー3でホールインワンを達成し65をマーク。最終日はマークセンプロを2打差から追う展開となりました。ちなみに賞金1,000,000円が掛かった指定ホールインワン賞は、コマツオープン10年の歴史の中で、羽川プロが記念すべき第1号となりました。
絶好のゴルフコンディションで迎えた大会最終日。パットが今一つとしながら、前日までの2日間ノーボギーのゴルフを続けていたマークセンプロ、ファイナルラウンドの9番448ヤード・パー4でボギーを叩き連続ノーボギープレーは残念ながら途切れてしまいました。しかしながらアウトを33で回り、この時点で羽川プロは3ボギーを叩き3打差に後退。10番でバーディーを奪った高松プロに2打差に迫られたもののその後は猛追する選手は現れず、終わってみれば2位とは5打差の通算17アンダー、3日間トップを走る完全優勝を果たし、シニアツアー今季2勝目に大会レコードの花を添えました。
15週連続でトーナメントに出場し疲労も溜まっていると言いながらも、3日間で量産したバーディーは19、ボギーは最終日の2つのみ。さらにドライビングディスタンス賞も296ヤード飛ばして獲得し、表彰式では満面の笑顔となったマークセンプロでした。 呂分徳プロ(53)と髙見プロの2人が5打差のトータル12アンダー・2位タイ。その1打差、通算11アンダー・4位タイには、金鐘徳プロとフランキー・ミノザプロ、高松プロの3人が入りました。